岡田准一主演の海賊と呼ばれた男。見てきました。

もともと2年ほど前に原作を読んでいたんです。
うちの父が買ってきて、なかなか面白いから読んでみれば?ってすすめられて。

出光の創業者の話だよ、と言われても、出光自体がピンとこないし、
あ、そういえば、題名のない音楽会がそうか?くらいな認識で。

こういっては何ですが、まったく興味なかったけどまあ、しぶしぶ、読み始めたという具合[あせあせ(飛び散る汗)]

なのですが、読み進めていくうちにどんどんハマっていく自分がいました。
店主のあの熱量に引き込まれていくというか…。
破天荒だけど愛情深く、情熱たっぷりで、人をどんどん引っ張っていける魅力的な男性。

映画化と聞いたとき、しかも大好きな岡田准一君が主演というのを聞いたとき
こりゃ楽しみだ!と思ったんですよ。

と、同時に、え?だけど、岡田君30代だよね、店主って感じじゃないんだけど。
最近、格闘技でどっしり感が増したとはいえ、
やっぱりシュッとした彫刻のようなイケメンであることには変わりなし。
大丈夫なのか?ともやっぱり、ひとごとながら思ったわけです。

がしかし!そんな素人の心配なんて、かんけいないねっ(V6コンサートmusicmindでなぜか何回も言ってたセリフ)

映画冒頭、空襲のシーン。爆撃をされる街、燃料がなくて飛び立つことも出来ない日本の戦闘機。
あえなく撃墜され…

その光景を、丘の上に立って苦渋の表情でただただ見ている、てつぞうさんがアップになった時。
わっ!店主がいる!と思いましたわ。

岡田君なんだけど、岡田君じゃないわけ。岡田君だと意識したくてもできないほどに、どっしり貫禄のある姿にびっくり。

戦後、店員を集めての訓示のシーン。
愚痴を止めよ。と言った瞬間。鳥肌がたちました。

まさに国岡商店の社長としてそこにいたんだもの。
考えたら、実際に60代の俳優さんも出てるのに、違和感なしってのがスゴイこと。

映画そのものは、VFX技術でなかなか壮大。
話としては、やっぱりあの長編を2時間にギュッとするわけで、すこし足りないなぁと思った部分もあるけど。

とくに油をさらう店員をそこへ来た店主が抱きしめたシーンはほんとに泣けた。

泣けるシーンあり。ちょっとかわいいシーンあり。
いっちょやってやろうやないか、のシーンは胸がすく。

他の人がどう思うか知らないけど、私個人としては、好きな映画でした。

後日、両親も見に行ったんだけど「声の出し方から、しぐさから、30代の人が演じているとは思えなくて大したもんだ」と言ってたよ。


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